こんな疑問にお答えします。
この記事を書いている人
- 35歳で産業保健師に転向(産休代替として)
- 1年半後に別企業に正社員採用され、産業保健師として活動中
看護師の離職率は?
看護師の離職率と辞める理由
日本看護協会の2019年の調査によると、
病院での正規雇用看護職員の離職率は、10.7%
既卒採用者の離職率は17.7%
と依然として高い状態が続いているようです。
離職の理由としては、
転職(看護職へ)
結婚・妊娠・出産・育児
が多いという調査結果があります。
より良い待遇や労働条件を求めて転職するのは看護師業界では、当たり前に繰り返されている事です。
看護師の世界がそのような状況になる理由は、次の事が挙げられます。
・病院によって、待遇や働き方に違いがある
・結婚や出産、育児などの状況の変化に対応しにくい
・転職先が豊富であり、職を失う心配が少ない
看護師が病院に定着するためには、妊娠や育児をしながらでも続けられるような体制づくりが必要と言えます。
看護師の離職率は多業種に比べて高い?
看護師って働く場所がたくさんあって、就職に困らないので、離職率が高いイメージがあると思います。
では、他業種と比較するとどうでしょうか?
厚生労働省の調査によると、全業種での離職率はおよそ15%程度となっています。
看護師の離職率は10.7%なので、多職種と比べると意外にも低いということになります。
余談ですが、日本での平均勤続年数は12.1年であるのに対し、
転職=キャリアアップと考えられているアメリカの平均勤続年数は4.6年です。
近年の日本では「終身雇用」という働き方が、変化しつつあります。
今後は日本でも、キャリアアップのための転職が普通に考えられるようになるでしょう。
産業保健師の離職率と退職理由は?
気になる産業保健師の離職率ですが、
残念ながら公表されているデータはありません。
正確な数字はありませんが、産業保健師として計7年以上、2つの企業で勤務している筆者の経験を述べます。
この7年間で、私の周囲で転職をした産業保健師は2名いました。
- 元々、行政保健師を目指していて公務員試験に合格して採用が決まった
- 引っ越しにより通勤が難しくなってしまった
このような理由でした。
妊娠や出産、育児で辞めるという保健師さんはおらず、
皆さん、産休・育休をしっかりとって復帰されています。
さらに、時短勤務の制度を使う方もいます。これはボーナス含め、お給料が減ってしまうので、使わない方もいます。
結果、やはり産業保健師は、働きやすく離職率は低いと感じています。
現に私も今の職場で7年と、この人生で一番長く働いています。
筆者が産業保健師への転職に成功した方法はこちらの記事を参考にしてください。
希少な産業保健師(産業看護師)の探し方|未経験でも見つかる方法
まとめ
産業保健師の離職率はデータがなく正確な事は言えないのが実情です。
しかし、夜勤なし、休みが安定しているという点では、特に女性にとっては魅力的な働き方であり、待遇や働き方の問題で退職する人は少ないと言えるでしょう。